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投稿日:2024年1月26日

SAP ERP転職の全貌:キャリアップのためのSAPコンサルタントへの転職

キャリアップのためのSAPコンサルタントへの転職

SAPを扱う業界で働いている方がキャリアップを考えたときには、いくつかの選択肢があります。筆者もSIerに新卒で入社して転職を考えたときにコンサルタントとしてキャリアを積むか、事業会社に行って社内SEとしての安定性を求めるか、別のSIerに行って現場でのキャリアを積みステップアップしていくかといった選択が様々にありました。

今回は、その中でもSAPコンサルタントへのキャリアップについて詳しくお話させていただくとともに、どのような点に留意して転職をすればよいか、またコンサルタントとしてキャリアを積んでいくには何が重要なのかといったことをお話できればと思います。

 

 

 

SAPコンサルタントになるメリット

SAPコンサルタントになるメリットとして主にここでは2点あげさせていただきます。

まず一つ目は、年収アップが見込めるということです。SAPでの導入においてより開発よりのエンジニアよりも顧客業務を理解してプロジェクトの方向性を決めるコンサルタントのほうがスキルセットとしてもより重宝される傾向にあります。

また、SAPコンサルタントとして大手コンサル会社への転職なども視野に入れることができるため、やはり自然に年収アップを見込むことができます。

二つ目としては、よりプロジェクトの上流工程に係ることができるということです。現場でのSAP導入時の開発作業はよりSAPの技術を向上させていくには最適なのですが、キャリアアップをしてくとなるとより上流工程を担当していくことが必須になってきます。

SAPコンサルタントは、主に要件定義~外部設計などを担当することになりますので、顧客と直接的に会話をする場面やSAP導入の方向性を決定することができます。またコンサルタントを経験したのちにプロジェクトマネージャーやプリセールスといった別の超上流と言われる職種への転職も視野に入れることができます。

 

 

 

SAPコンサルタントとは何かと求められる知識

まず、SAPコンサルタントとは何かということですが、筆者の認識としてはSAP導入の際に要件定義を実施するエンジニアのことだと考えています。

SAPは、スクラッチ開発のシステムと異なり、すでにある程度の統合パッケージとして提供されているため、仕入れや生産の業務からそのデータを会計につなぎ、会計系のレポートを出すといったところまでの機能があらかじめ用意されています。それを標準機能と呼ぶのですが、SAPコンサルタントはこのSAPの標準機能が顧客の業務に適合しているかどうかをチェックし適合していない部分をシステム化するのか、それとも業務を変えて標準機能でシステム化できるようにするのかを選択することがメインの業務になります。これらの作業はFIT&GAPと呼ばれています。

FIT&GAPを行うためにSAPコンサルタントとしては2つのスキルが求められます。一つ目は顧客の業界の商流を理解することです。これは、SAP導入とは導入先の顧客の業務をシステム化することでありますので、その業務をまずは理解することが必要になります。各業種や会社によって詳細は、異なるためプロジェクトにアサインされてから知識習得することも多いのですが、自身が担当している領域の基本的な業務の流れや言葉などは知っておいたほうが顧客と会話する際にもスムーズに対応することができます。

二つ目は、SAPの標準機能で何ができるかを熟知しておくことです。これは、顧客の業務を理解してSAPの適合性を調べるときにSAPとして何ができるのかを理解していないと無駄なアドオン開発の発生や、できないことをできると言ってしまうことで後から追加開発が発生してしまうといったことが起きます。筆者も過去に配属されたプロジェクトでも「ここは標準機能でできるのになぜアドオン開発をしているのだろう」といった場面がいくつかありました。

コンサルタントの転職を見据えている方については、上記2点を留意いただいてスキルアップや知識習得を実施いただければと思います。

 

 

 

SAPコンサルタントとしてキャリアップをしていくには

SAPコンサルタントとしてのキャリアを築くためには、継続的な学習と成長が不可欠です。具体的には、新しいSAP製品やテクノロジーの動向を追うことが挙げられます。SAPの製品は、昨今AIの影響を受けて特に分析計のプロダクトは日進月歩で進化しています。そのためこれらのソリューションをキャッチアップし顧客に最適な製品を提供できる状態にスキルレベルを向上させることが必要となります。

また、今後導入のメインストリームとなるS4HANAの知識習得も必要不可欠です。これまでのSAPERPとは、若干ことなる部分や導入において留意する点なども違いますので製品の特性を理解しておくことが必要です。加えてSAPERPからの乗り換えに対してデータ移行やアドオン移行などの最適なソリューションを提案できるよう製品知識を持っておくことか重要になります。

また、実務経験を積むことも重要です。プロジェクトに入って目の前の仕事だけではなく顧客との関係性を構築するにはどういった働きをしていけばよいかを考え、洞察力や問題解決能力を高めることが重要です。それにより高度なプロジェクトに参加する機会を得ることができます。コミュニケーションスキルを磨き、チームと協力しながらプロジェクトを成功に導く能力もキャリア成長に不可欠です。これらのスキルに関しては、市販の本も数多くありますのでそれらを使って勉強して実際のプロジェクトの現場で試してみるといったことで自身のスキルとして習得できると考えております。最終的には、顧客のニーズを的確に把握し、価値あるソリューションを提供することで、SAPコンサルタントとしてのキャリアを着実に築いていくことができます。

 

 

 

まとめ

SAPコンサルタントのキャリアは、SAP業界で働くエンジニアにとって年収面やプロジェクトにおける役割の変化などのメリットがあります。また、SAPコンサルタントにおいて必要とされる技術的なスキルやヒューマンスキルの要求レベルは高く、SAPの広範な使用と複雑な導入プロセスにより、専門知識を持つコンサルタントは需要が高まっています。SAPコンサルタントとは、ビジネスプロセスとテクノロジーの両面に精通し、カスタマイズされたソリューションを提供する専門家です。そのためには、SAP製品知識、ビジネスプロセスの理解、プロジェクトマネジメントスキル、技術的知識、コミュニケーション能力などが求められます。SAPコンサルタントとしてキャリアを築くには、継続的な学習と成長が重要です。新しい製品やテクノロジーを追いかけ、実務経験を通じてスキルを磨くことがキャリアの発展につながります。コミュニケーション能力を高め、チームと協力してプロジェクトを成功に導く力も大切です。最終的には、顧客のニーズを満たし、価値あるソリューションを提供することで、着実なSAPコンサルタントとしてのキャリアを築いていくことができます。この専門分野での成長と達成感は、自身のスキルセットを活かす素晴らしい機会を提供してくれるでしょう。

このようなコンサルタントへのキャリアに少しでも興味のある方はご自身のスキルや市場価値を客観的に診断してもらえるエージェントに登録していただき、そこでのアドバイスなどを今後のキャリアの参考にしていたければと思います。それにより貴方の将来のキャリアがより良いものになることを願っております。

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