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投稿日:2022年8月10日

【SAPコンサルタントが転職成功するための必勝テクニック③ ー職務経歴書作成編ー】

はじめに
 
これまでの記事では、転職活動を始める前に自分の転職軸を作るために必要な「自己分析」と、応募企業のことを知る上で重要となる「企業研究」についてお伝えしてきました。
ここまでで下調べは終わりましたので、いよいよ転職活動本番に向けて必要なテクニックをお伝えしようと思います。
 
今回のテーマは、転職活動の最初に訪れて、最大の関門ともなる、書類選考を突破するための職務経歴書作成についてです。
 
書類選考の通過率は一般的に30%程度と言われており、10社に応募して3社の面接に辿り着く計算になるので、転職活動における大きな壁となるのは間違いありません。
そして、当然のことながら、書類選考を突破できなければ面接官と話すらできません。
 
また、「とりあえず書類を適当に書いて、詳細については面接の中で伝えよう」は通用しません。なぜならば、面接官からすると、書類上でしかスキルや経験を判断できないので、書いていない=できないと思われてしまいます。
 
なので、職務経歴書の作成においては、時間をかけてでも丁寧に作るべきなのです。
 
では、どのようにして、書類選考を突破できる書類を作成すれば良いかをお伝えしたいと思います。
 
職務経歴書を作成するための3ステップ
 
いざ真っ白な紙に職務経歴を記載しようと思っても、何から手をつければ良いのか分からない方もいると思いますので、職務経歴書を作成するために必要なことを、順を追って説明したいと思います。
 
これまでに転職活動を何度か経験している方で、職務経歴書が手元にある方も、是非とも内容をブラッシュアップするための参考にしてください。
 
STEP1 プロジェクト内容の棚卸し
 
まずは今までに経験してきたプロジェクト内容並びに業務内容の棚卸しを行います。
ここで重要なポイントは、職務経歴書を読んだ人が、貴方がどのような働きぶりをしていたのかをある程度ハッキリと想像できるレベルにまで落とし込むことです。
 
例えば、良くない例でありがちなのは、プロジェクト名とその概要だけを書いて終わっているパターンです。
 
以下のような記載がある職務経歴書が提出された時、貴方が面接官であれば、どのような評価をしますか?

 
SAP/FIのコンサルタントをとにかく急募しているのであれば、「FIモジュールでの経験が1年ぐらいありそうだから会ってみよう」と思うかもしれませんが、多くのコンサルティングファームでは、以下のような判断がされると思います。
 
・どの業界に対する案件に携わってきたのか分からない
・案件の規模感および、そこでどの立場で参画していたのか分からない
・SAP/FI導入において、具体的にどのような業務を遂行してきたのか分からない
・この案件でどのような実績を上げてきたのか分からない(STEP2の内容)
 
従って、以下の観点を踏まえた業務内容を記載するようにしましょう。
 
①業界
具体名でなければ機密情報に当たらないので、どの業界向けの案件か記載する
②案件規模と立場
何人のプロジェクトで、自分はどの立場で参画していたのか記載する
③具体的業務内容
顧客折衝して何を提案していたのか、モジュール導入に当たってどのフェーズに入っていたのか、成果物として何を作成したのかなど、可能な限り細かく記載する。
(読み手が働きぶりを想像できるレベルまで落とし込むのが理想です)
 
STEP2 プロジェクトでの成果の棚卸し
 
プロジェクト内容の詳細が記載できたら、次は各プロジェクトでどのような成果を上げることができたのかを棚卸ししましょう。
 
ここでポイントとなるのは、課題と成果をセットに考え、可能であれば数値化することです。
 
例えば、単純に「クライアントの業務効率化を実現しました」だけでなく、「クライアントが○○という課題を抱えていたため、○○を実施することにより、導入前と比較して○%の業務効率化を実現できました」と記載するのがお勧めです。
 
もちろん、数値化できない実績もあると思うので、その場合はSTEP1と同様に、読み手が想像できるレベルにまで詳細に記載しましょう。ただし、実績を書くだけでなく、どのような課題にアプローチしたのかは明確にしましょう。
 
STEP3 自己PRを記載する
 
職務経歴を一通り書き終えたら、最後に自分の強みを2〜3つ記載しておきましょう。
内容についてはテクニカルスキルでもポータブルスキルでも問題ありませんが、あまりに定性的で客観的な評価が難しい内容は避けることをお勧めします。
 
例えば、「私は高いコミュニケーションスキルを持っています」や、「私はロジカルに物事を考えることができます」という内容は、客観的な判断が難しくなってしまいます。
 
なので、できる限り具体的なエビデンスやエピソードを示すことができ、かつ、その内容を読めばスキルの有無を判断できるものを記載しましょう。
 
そうは言っても、結局何を記載すればアピールになるのか分からず、書く内容に困っている方もいると思います。
 
そこで、具体的にどのような内容を記載すべきかについて、そのテクニックをご紹介したいと思います。
 
自己PRのポイントは求人票の中にヒントがある
 
自己PRの内容は何を書いても良いというものではなく、的外れなPRを書いても読み手には響きません。
 
例えば、SAPコンサルタントとして応募しているにも関わらず、Javaのプログラミングスキルの高さをアピールしたところで、それはその会社で必要ないものであるために読み飛ばされてしまいますよね。
 
逆を返せば、「その会社で必要となるものであれば読んでもらえる可能性が高い」ということです。
 
では、「その会社で必要となるもの」はどうすれば分かるのかというと、それは求人票に記載されています。
 
求人票には、「必要となるスキル」「歓迎するスキル」「求める人物像」はもちろんですが、転職後にどのような仕事をしてもらいたいのか、具体的な業務内容が記載されていますよね。
 
まさにそれが、自己PRすべき内容なのです。
 
企業が知りたいのは、「お願いする業務を遂行する能力があるのか」、「社風やカルチャーにマッチしている人か」なので、それができます、企業のカルチャーにフィットしていますというアピールが最も効果的なのです。
 
従って、自己PRに何を記載するか迷ったら、求人票を再度確認し、何を企業が求めているのかを考えた上で記載するのが良いでしょう。
 
まとめ
 
今回の記事では、職務経歴書を記載する上でのポイントについて解説しました。
職務経歴書を作成する場合は、次の3つのステップに沿って作成しましょう。
 
STEP1:プロジェクト内容の棚卸し
STEP2:プロジェクトでの成果の棚卸し
STEP3:自己PRを記載する
 
なお、自己PRの内容で重要なのは、企業が求めているスキルや経験に沿ったものにすることです。
 
企業が何を求めているかは、求人票に全て載っているので、求人票を良く読んだ上で、自己PRを記載していきましょう。

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