投稿日:2021年12月20日
【SAPコンサルタントの理想的な働き方とは|フルリモートの会社でもキャリア形成は可能!?】
はじめに
昨今のコロナウイルスの影響により、リモートワークでの仕事が世の中に浸透しましたよね。
この記事を書いている2021年12月現在では、コロナ禍の影響が小さくなっており、出社が始まっている会社も増えていますが、一方でリモートワークを継続している企業も未だに多く、リモートワークは「新しい働き方」から「一般的な働き方」へと変わってきてるので、恐らくはこの働き方がこの先廃れることはないでしょう。
転職サイトを見ても、IT職種においてはフルリモートで働くことができる求人も多いですし、特にリモートワークに満足していたものの、出社が義務付けられてしまったという方からの応募が集中しているため、フルリモート可能な求人は相当人気を集めています。
SAPコンサルタントにおいても例外ではなく、コンサルタント職なので顧客折衝が頻繁に発生するために、一見フルリモートで働くことは難しいように見えますが、クライアントもWebミーティングで会話することに慣れていることから、フルリモートで活躍しているSAPコンサルタントも少なくありません。
そこで、今回の記事では、SAPコンサルタントの理想的な働き方に焦点を当て、フルリモートで働ける会社へ転職しても大丈夫なのか、どのような働き方をするのがこれからの時代に合っているのかについて解説したいと思います。
結論からお伝えすると、フルリモートでSAPコンサルタントして働くことが問題ない人もいれば、推奨しない人もいますので、是非今回の記事を参考に、SAPコンサルタントとしての働き方を考え直してみてください。
リモートワークのメリットとデメリットを振り返る
リモートワークが全国的に広がって1年以上が経過しましたが、その中でリモートワークにおけるメリットとデメリットもだいぶ明確になってきました。
まずは、リモートワークのメリットとデメリットについて、改めて振り返ってみたいと思います。
【リモートワークのメリット】
・満員電車に揺られて通勤するストレスが無い
・働きながらも家族との時間を増やすことができる
・場所を自由に選べるので、自分が働きやすい環境で作業ができる
・会議室の予約や移動などが不要なので、会議に人を集めやすい
・仕事以外の時間が増え、自己投資する機会が増加する
【リモートワークのデメリット】
・オンとオフの切り替えが難しい
・自分自身を律しておかないと、仕事に集中できない(サボれてしまう)
・画面越しでのコミュニケーションになるので、お互いの温度感を把握しづらい
・会議を開くまでもない、簡単なことを相談することへのハードルが高い
・孤独感があり、一人で仕事をしているような感覚に陥ってしまう
メリットの特徴としては、リモートワークによってストレスが軽減されたということです。通勤時間を削減できるという点は、特に首都圏で働いている方にとっては、一番のメリットだったかもしれません。
一方で、デメリットの特徴としては主に2点あり、集中力の持続と、孤独感ではないでしょうか。
もちろん、リモートワークであっても、会社と同じく集中して業務に取り組める方も多いと思いますが、自宅にはテレビやゲーム、漫画などをはじめ、多くの誘惑があります。
テレワークだと上司の目が無いことも多く、中にはコッソリとサボってしまったという方も少なからずいるのではないでしょうか。
ある調査では、リモートワーク中にサボった経験がある人は60%程度いるそうです。
また、基本的には自分一人しかいない空間で仕事をするために、ちょっとした雑談相手もおらず、孤独に感じてしまうこともありますよね。
さて、ここまではリモートワークのメリットとデメリットを振り返りましたが、実際にSAPコンサルタントとして働く場合には、リモートワークでも問題はないのでしょうか?
20代のSAPコンサルタントの方には、フルリモートは推奨しません
まずはリモートワークを推奨しない人をお伝えします。これには色々と意見もあるかもしれませんが、一般的に20代のうちは、フルリモートで働くことは推奨しません。
その理由の1つめは、20代のSAPコンサルタントは、まだ半人前のコンサルタントであり、先輩社員や優秀な同僚から学ぶべきことはたくさんあるからです。
リモートワークでも一定相談は出来ると思いますが、ちょっとしたことをリアルタイムで聞くことは結構ハードルが高いです。
クライアントへの提案書を見て欲しい時など、隣の席に先輩社員がいれば、即座に的確な指摘をしてくれますし、些細なことであっても聞きやすいですよね。
しかし、フルリモートになってしまうと、些細なことを聞きたい場合でもリアルタイムではなかなか聞きづらいですし、意外と相談したいことの意図が伝わらず、コミュニケーションでハードルに感じることも多いでしょう。
また、何かしらの戦略を一緒に立てたいと思っても、リモートワークでは当然のことながら、(そういう機能があるにせよ)ホワイトボードに絵を書いて議論をするなんてことも難しいですよね。
20代のうちからそのような環境に身をおいてしまうと、成長機会を損失してしまうリスクが高くなってしまいます。
また、SAPコンサルタントは特に若手のうちはクライアントに育ててもらえる一面もあるのですが、直接クライアントと折衝する機会を失ってしまうのはもったいないと言えます。
対面であれば、クライアントの腹を割って話せることもありますし、クライアントの微妙な温度感を察知して提案方法や話す内容を変えるというケースも発生しますが、フルリモートだとそれが難しくなってしまいます。
そのため、20代のうちはクライアントと直接会話できる環境に身をおくことが、成長へと繋がるのではないかと考えます。
幅広く案件を経験したい方にも、フルリモートは推奨しません
ここまで20代のSAPコンサルタントはフルリモートを推奨しないという話をしてきましたが、20代でなくとも、SAPコンサルタントとして幅広い経験を積みたいと考えている方にもフルリモートを推奨しません。
なぜならば、クライアントもWebツールを利用したミーティングに慣れてきているとは言え、リモートワークで一度も会わずに業務が完結することを好ましいとは思っていないクライアントも意外と多いからです。
コンサルタントの仕事は、クライアントの経営の根幹にも関わるような重要な仕事ですし、時には外には絶対に出せない機密事項を扱うことも多いでしょう。それに業務改善までするのであれば、現場を見ないことには何もできないですよね。
実際にクライアントの多くは、一部リモートワークでも問題ないものの、週に数回は常駐して欲しいと考えています。
そうなると、フルリモートでしか働くことができないSAPコンサルタントの方へお願いできる仕事が限定的になってしまいますし、重要な案件は任されない可能性が高いです。
したがって、幅広い経験を積んでいきたい、しっかりと理想的なキャリアを築いていきたいと考えているのであれば、フルリモートで働くことはお勧めできません。
リモートワークで働いても問題が無いSAPコンサルタントとは?
ここまで、リモートワークを推奨できない人について解説しましたが、逆を返せば今までにお伝えしてきた条件に当てはまらいのであれば、フルリモートで働くことも問題ないでしょう。
つまり、「30代以上でコンサルタントとして一人前の実力を持ち、割り振られる仕事が限定的なものであっても満足できる方」です。
これだけ見るとネガティブな印象を感じるかもしれませんが、例えば仕事内容よりも家庭の時間を人生の最優先にしたいと考えてる方や、地元に住んで働くことこそがキャリア形成において優先度が高いという方も一定います。
それはそれで立派な考えですし、個人の価値観に良し悪しは無いので、キャリア形成をしていくという観点以外で大切にしているものがあれば、リモートワークで活躍するSAPコンサルタントを目指しても良いでしょう。
実際に家庭の事情により、首都圏から離れなければいけなくなってしまったものの、SAPコンサルタントの仕事は継続したいというような方で、フルリモートで活躍している方も意外といます。
是非とも、今回の記事の内容を参考にしていただき、自分はフルリモートで働くことを選択しても良いのか否かをしっかりと考えていきましょう。