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投稿日:2021年12月1日

【SAPエンジニア経験者がコンサルティングファームから重宝される理由とは?】

はじめに
 
SAPエンジニアの次のキャリアとして、コンサルティングファームでSAPコンサルタントとして活躍することを考える方は少なく無いと思いますが、一方で本当に自分はコンサルティングファームへ入社してついていけるのだろうかと不安に感じている方もいると思います。
 
SAPコンサルタントになると、SAPエンジニアと比べて求められる水準も高くなり、クライアントに対しても主体的に提案していかなければならず、SAPエンジニア時代と比較すると、稼働時間も増えて忙しくなるのではないかと、色々と不安に感じてしまうところもありますよね。
 
実際に、システム開発会社からコンサルティングファームへ転職したものの、ついていけなくなってしまって短期で離職してしまうケースは珍しくなく、SAPエンジニアとSAPコンサルタントの間には一定の壁があるのは事実かもしれません。
 
しかし、安心してください。実はSAPエンジニア経験者こそ、コンサルティングファームから重宝される存在となっており、第一線で活躍しているSAPコンサルタントも、前職はSAPエンジニアだったという方も多くいます。
 
なぜSAPエンジニア経験者はコンサルティングファームで重宝される存在となるのでしょうか。また、SAPエンジニアとSAPコンサルタントの間にある壁を乗り越えるためにはどうすれば良いのでしょうか。
 
それを、今回の記事では解説していきますので、SAPエンジニアからSAPコンサルタントへの転職を考えている方がいたら、是非とも参考にしてください。
 
SAPエンジニアが入社して躓くのは当たり前のこと
 
まずお伝えしたいのが、SAPエンジニアからSAPコンサルタントへと転職して、入社後すぐに高いパフォーマンスを発揮できる方はほとんどいないと思っても良いでしょう。
システム開発会社ではトッププレイヤーとして活躍してきた方でも、必ずと言ってよいほど一度は壁にぶつかります。
 
そこで心が折れてしまい、入社して3ヶ月以内に離職してしまう方もいますが、それは時期尚早だと思いますし、せめて半年ぐらいはSAPコンサルタントとして活躍してから、本当に向いているのか向いていないのかを判断したほうが良いでしょう。
 
SAPエンジニアとSAPコンサルタントは、同じSAPを扱っているとはいえ、似て非なるものであり、実は全く別の仕事なのです。
 
SAPエンジニアは、クライアントの要望がある程度固まった段階で、それをいかに正確に実現していくかをミッションとしていますが、SAPコンサルタントは、そもそも何が今課題なのか、何に困っているのかなど、仮説検証を繰り返して成果物となるものの絵を書いていきます。
 
つまり、1→10をするのがSAPエンジニアであり、0→1を考えるのがSAPコンサルタントであるため、頭の使い方が全く違うのです。
 
料理に例えると、レシピ通りに作るのがSAPエンジニアであり、ニーズに合ったレシピを考えるのがSAPコンサルタントになりますが、レシピ通りに料理を作ることができる人でも、すぐに自分でレシピを考えるなんてことはなかなかできないですよね。
 
それと同じで、全く違うことをしようとしているわけなので、ある意味できなくて当たり前なのです。
 
そして、0→1の考え方が身についてくるのが半年後ぐらいだと思いますので、初めのうちは越え方も分からない壁であっても、徐々に壁の越え方が分かるようになってくるので、安心して大丈夫です。
 
なので、入社してすぐはパフォーマンスが発揮できずに躓いて当たり前だと思っておいたほうが、気も楽になると思います。
 
0→10を実現できるのがSAPエンジニア出身のSAPコンサルタント
 
先ほどの説明の中で、SAPエンジニアは1→10が得意であり、SAPコンサルタントは0→1が得意だとお伝えしましたが、もしSAPエンジニアがコンサルタントの考え方や方法論などを身に着けることができたらどうでしょうか?
 
それこそが、SAPエンジニア経験者がコンサルティングファームで重宝される理由であり、0→10を実現できるようになりますよね。
 
SAPコンサルタントの主な仕事は0→1を考えることではありますが、その考えたものが机上の空論であり、実現可能性が低い若しくは、リスクが高い提案だったら意味ないですよね。
 
しかし、SAPエンジニアは1→10を経験していることから、提案した内容をどう開発すれば実現ができるのかまで考えることができるため、地に足がついた現実的な提案をクライアントにすることができるのです。
 
また、自身が開発フェーズを経験していたこともあり、要望を開発ベンダーやデリバリー部隊へ伝える際にも、より詳細に分かりやすく伝えることができますし、技術的な会話も難なくこなすことができるので、開発フェーズに入ってからもスムーズに案件をマネジメントすることができます。
 
このように、SAPエンジニアはコンサルティングファームで重宝される存在へとなっていくのです。
 
SAPエンジニア時代の考え方に固執しすぎるとイノベーションは生まれない
 
一方で、SAPエンジニア経験者だからこそのデメリットも一定存在します。それは、「実現可能性」ばかりに目がいってしまう可能性が高く、それも今までの経験則による考察がほとんどなので、今までに経験が無い未知の領域へのチャレンジをしづらい傾向にあります。
 
そうなってしまうと、過去のモノの組み合わせでの提案になってしまうために、真新しいイノベーションを起こすような提案をすることが難しくなってしまいます。
 
かと言って、机上の空論で実現不可能な話ばかりしても誰も得をしないですよね。
 
そこで重要なのが、バランスを取るということです。
 
実現可能かどうかを過去の経験から考察することはもちろん重要ですが、それだけに固執せずに、新しいものを取り入れる勇気、時には一定のリスクを伴うことを恐れずに提案することも必要です。
 
このバランスの取り方は数ヶ月程度で分かるものではないですし、場数を踏んでいく中で感覚が研ぎ澄まされていくものなので、まずは今までの経験を活かしつつも、失敗を恐れないチャレンジを繰り返していき、そこから学びを得ることをお勧めします。
 
まとめ
 
今回の記事では、SAPエンジニア経験者がコンサルティングファームで重宝される理由についてお伝えしました。
 
その理由は、SAPエンジニア時代の1→10の経験と、SAPコンサルタントとして新たに得られた0→1の考え方を組み合わせることで、0→10の実現可能性が高い提案ができるようになるからです。
 
ただし、それは初めの数ヶ月で身につくものではないので、早期に見切りを付けてしまうのではなく、何度も場数を踏んでいく中で、SAPエンジニアとSAPコンサルタントの壁を乗り越えていきましょう。

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