投稿日:2021年11月22日
【似ているようで全く違う!SAPコンサルタントが転職先を選択する上で見るべきポイントを解説!】
はじめに
SAPコンサルタントとして、コンサルティングファームで働くための転職活動をする際、よほど特定の企業へ思い入れが強すぎない限りは、アクセンチュア、アビームコンサルティング、デロイトトーマツコンサルティング、PwCコンサルティングなど、大手コンサルティングファームを一通り見てみようと思う方が多いのではないでしょうか。
もちろん、それに関して全く問題はないですし、幅広く見るうえで自分に合ったコンサルティングファームを選択しようとする行為は普通のことだと思います。
しかし一方で、こんな疑問を感じたことはないでしょうか?
「どのコンサルティングファームも求人票に書いてあることは同じだし、SAPコンサルタントとして経験できる仕事もほとんど同じだな・・・結局自分はどのコンサルティングファームへ行くべきなのだろうか・・・?」
抱えているクライアントは違えど、SAPコンサルタントとしての業務内容がコンサルティングファームによってどれほど違うかというと、基本的に経験できる仕事は、表面上は全くと言うほど同じです。
そうなると、どのコンサルティングファームへ行っても変わらないのではないかと思ってしまいますよね。
しかし、そうは言っても、仮に複数のコンサルティングファームで内定が出たときには自分に合った企業を選択せねばならず、判断できるポイントぐらいは知っておきたいところですよね。
そこで今回の記事では、SAPコンサルタントが転職先を考える上で、どこを見て意思決定をすべきなのかについてお伝えします。
調べれば調べるほど、表面上は似ていても、全く異なる姿が見えてきますので、是非とも参考にしてください。
社風が全く違うため、コンサルティングファームはなるべく広く受けるべき
SAPコンサルタントの仕事内容だけを見れば、ファームごとの違いはそれほど無いと思います。しかし、会社によってカラーは全く違いますし、社風も違います。
SAPコンサルタントとして長く活躍し続けるためには、何をするのかだけでなく、誰と働くのかも非常に重要に要素となります。
実際に、人間関係や社風を原因として早期退職してしまう方が意外と多く、むしろ業務面以外のところの、誰と一緒に働くのかは重視すべきことです。
なかなか数回の面接で社風を隅々まで理解することは難しいと思いますが、少なくとも一次面接で出てくる方は直属の上司として一緒に働く可能性が高いですし、その面接官のような方が上にあがれる社風でもあると言えますので、面接を通して、この人たちと一緒に働きたいと思えるのかをじっくり考えてみましょう。
外資系と国内系でも雰囲気は全然違いますし、会社ごとにも意外と違いがあります。
そして、自分の社風に合う企業を見つけるためにも、ピンポイントで特定の企業を受けるのではなく、なるべく複数のコンサルティングファームを並行して受けることをお勧めします。
仮にどうしても入社したい特定のコンサルティングファームがあったとしても、いざ面接を受けてみたら面接官との気が合わず、志望度が大きく下がってしまうというケースもよくありますし、当初は志望度が高くはなかったものの、実際に面接を受けてみたら社風がマッチして第一志望になったケースもあります。
したがって、相対比較するためにも、出来る限り同時並行で複数のコンサルティングファームを受けるようにしましょう。
コンサルティングファームによって強みとする領域が違う
「SAPコンサルタントの業務内容」だけを見ればどのコンサルティングファームでも差がそれほどないということは何度もお伝えしていますが、それぞれのコンサルティングファームには得意とする領域が存在します。
例えば、業界やサービスごとで見ても、金融業界に強いコンサルティングファームもありますし、会計領域に強いコンサルティングファームがあるなど、ファームごとの特徴があります。
そして、同じようにITやデリバリーに強みを持つコンサルティングファームもあれば、経営戦略や事業戦略など、より上流工程に強みを持っているコンサルティングファームもあります。
つまり、自分が得意とする領域に対して、どのコンサルティングファームであれば最も活躍できるのか、そして、自分が目指したいキャリアを実現できるのはどこなのかをしっかりと見定めなければなりません。
金融業界に対する専門知識を深めていきたいと思っていても、そのファームがさほど金融業界に強くないのであれば、大規模で難易度が高い仕事を経験できない可能性もありますし、より上流工程で経営戦略や事業戦略に関わるような仕事をしたいと思っていても、デリバリーに強いファームに入ってしまうと、なかなかそこを経験することができません。
したがって、それぞれのコンサルティングファームのクライアントにはどのような特徴があり、どのフェーズを軸にして活躍することができるのかを調べておく必要があります。
もし、自分だけの力で調査するには限界を感じるのであれば、コンサルティングファームへの転職支援に強いエージェントを頼ってみるのもお勧めです。
コンサルティングファームによって意外と差がつく提示年収
ここまでは報酬面には一切触れてきませんでしたが、やはりコンサルティングファームと言えば年収の高さが魅力的ですよね。
実は、転職時に提示される年収については、コンサルティングファームごとに意外と差がつくということを知っておくと良いでしょう。
過去に実際にあったケースとしては、大手コンサルティングファームで複数内定を得ていたSAPコンサルタントの方に対して、最大で提示年収に200万円以上の差がついたことがあります。
先ほどの強みとする領域の話にも付随してきますが、コンサルティングファームごとに重視している経験や業務知識、テクニカルスキルなどは結構違っており、あるコンサルティングファームではそこまで高く評価されなかった一方で、別のコンサルティングファームでは喉から手が出るほど必要な人材であると評価されることがよくあります。
また、その時の組織体制によっては、シニアコンサルタントとして採用されるコンサルティングファームもあれば、マネージャー待遇で採用されるコンサルティングファームもあるのです。
もちろん、年収が全てではないですが、さすがに200万もの差がついてしまうのは大きいですよね。
したがって、特に年収面での拘りを第一に考えているような方は、並行して複数のコンサルティングファームを受けておき、最終的にしっかりと比較できる状態にしておくことをお勧めします。
まとめ
今回の記事では、求人票の表現だけでは分からないが、転職先を選択する上で重要なポイントについて解説しました。
・業務内容が同じであっても、社風が全くことなるため、誰と働くかも見定めるべき
・コンサルティングファームによっては強みとしている領域に違いがある
・コンサルティングファームごとに意外と提示年収の差が出るため、年収軸が強い方は注意が必要
コンサルティングファームへの転職においては、業務内容だけを見たり、イメージだけで優先度を決めるのではなく、それ以外の要素もしっかりと見比べたうえで、自分に合った企業を選ぶようにしましょう。