投稿日:2021年10月27日
【「いつかコンサルティングファームで働きたい」と思っているなら、今すぐ転職活動することをお勧めします】
はじめに
SAPエンジニアとしてのキャリアを歩んでいる方の多くは、コンサルティングファームでSAPコンサルタントとして働く未来を想像したことがあると思います。
コンサルティングファームへ転職できれば、キャリアアップはもちろんのこと、収入面においても大幅アップが期待できるので、次のステップとして考えると非常に魅力的ですよね。
しかし一方で、「もう少し実力をつけてから」とか、「今の仕事をもう少しやり切ってから」などと考え、良いタイミングが来るまではコンサルティングファームへ転職することを待とうと考えている方も少なくありません。
その場合、どのタイミングでコンサルティングファームへの転職を考えれば良いのでしょうか。
いったい、コンサルティングファームへ転職するベストなタイミングはいつなのでしょうか。
結論を先にお伝えしてしまうと、この記事を読んでいる今、コンサルティングファームへの転職を少しでも考えたタイミングがベストなのです。
もちろん、そう言い切るには明確な根拠があります。
そこで、今回の記事では、「いつかコンサルティングファームで働きたい」と考えているSAPエンジニアの方が、なぜ今からでも転職活動を始めるべきなのかについてお伝えしますので、もしこの記事を読んで納得して頂けたのであれば、今からでもSAPコンサルタントとして転職活動を始める準備をしていきましょう。
年齢が高くなるほど、コンサルティングファームで求められるスキルも高くなる
コンサルティングファームに限ったことではないかもしれませんが、転職市場においては、年齢が高くなるほど企業から求められるスキルも高くなります。
コンサルティングファームにおいては、SAPコンサルタントとして転職する場合、20代でもある程度のSAPエンジニアとしての上流工程の経験が求められてきますし、30代には特定領域の高い専門性を持っていないと厳しくなります。40代では、ほとんどのコンサルティングファームにおいて、SAPコンサルタントとしての実務経験、それもマネージャー以上の経験がないと難しいでしょう。
つまり、年齢が高くなればなるほど、非常に高い専門性を求められるようになります。
現職で今後高い専門性を身に着けることができるキャリアを歩める保証があれば、もう少し今の会社に残っても問題はないですが、そうでない場合は、年齢を重ねるほどにコンサルティングファームへの転職が遠ざかってしまうリスクもあります。
それであれば、まだ求められるものが比較的少ない若いうち、できれば20代のうちのほうが転職はしやすいのです。
理由はそれだけではありません。年齢が高くなれば、いくらSAPコンサルタントとしては未経験であるとはいえ、早期にコンサルタントとしてパフォーマンスを発揮することを求められます。
SAPエンジニアの主な役割としては、クライアントの課題をシステムに落とし込んで実現することですが、SAPコンサルタントは、そもそもクライアントが抱える課題は何かからアプローチするため、ゼロイチの思考プロセスが必要となります。
しかし、長年のエンジニアキャリアで身についた思考プロセスを変えるというのは簡単な話ではないですし、実際にエンジニアとしては非常に優秀な方がコンサルティングファームの考え方やスピードについていけなくて辞めてしまったというケースもよくあります。
ゼロイチの思考プロセスを身に着けるという観点においても、早いに越したことはないので、そういう意味でも今すぐに動くことをお勧めしたいです。
転職活動はリベンジも可能。まずは現状を知るためにも転職活動を始めるのは有効
今すぐにでも転職活動をすべきと言われても、もし今の状態で不採用になってしまったら、もう二度と受けられないのではないかと思う方も一定いると思いますが、そんなことはありません。
実は、転職活動においては一度不採用になった企業であっても1年以上期間が空いていれば、大抵の場合はリベンジ可能であり、もう一度受けることができます。
なので、「大切な1回きりのチャンスを良いタイミングが来るまでは…」と思う必要はないのです。
そもそも、転職活動をしてみないことには、今の自分がコンサルティングファームから求められる人材かどうか分からないですよね。
書類で不採用になってしまうのであれば、今までの経験やスキルが求める水準に達していなかったと分かるので、逆算して今からやるべきことは何かを考えられますし、場合によってはその経験を積むために違う企業へ転職することが有効かもしれません。
面接で不採用になってしまったのであれば、経験やスキルも不足していたかもしれませんが、論理的思考力や簡潔に分かりやすく伝える力なども不足していた可能性も考えられるので、そのスキルを磨くための訓練を行うこともできます。
しかし、今のタイミングで挑戦をせずに、3年後にコンサルティングファームへの転職活動を始めた場合、もし書類で不採用になってしまったら、そのタイミングで初めて、まだ求める水準には達していないと分かるので、一度受けている人と比較すると3年分のロスが発生しているという見方もできます。
したがって、今の自分の立ち位置を知るためにも、コンサルティングファームへの転職活動は、今始めたほうが良いと言えるのです。
実際にあったケースを紹介すると、ある方が20代中盤でコンサルティングファームへ挑戦したものの、上流工程の経験が不足しているという理由から不採用なってしまいました。
そのため、現職において上流工程の経験を積むことができるキャリアを歩めるように上司に相談し、要件定義の経験を2年ほど積み、再度コンサルティングファームへの転職活動をしたところ、複数社から内定を得ることができました。
このように、一度不採用なったからといって諦めることはありません。足りないスキルを補うことで、内定を獲得できる可能性も十分に考えられます。
ただし、自己応募した場合は明確な不採用理由を知ることができないため、転職エージェントを利用して応募することをお勧めします。
大抵の転職エージェントは、不採用になった理由も聞けば教えてくれることが多いので、それによって次の対策を立てることができるようになります。
まとめ
今回の記事では、「いつかコンサルティングファームで働きたい」と思っている方に対して、どのタイミングで転職活動を始めるべきかについてお伝えしました。
転職活動をすべきタイミングとは、まさにこの記事を見ていただいている今のタイミングです。
コンサルティングファームへの転職は、求められる経験やスキル、そして思考プロセスへの慣れという観点からも、速めに動く方が内定を得やすくなりますし、入社後も活躍できる可能性が高まります。
また、転職活動においては、一度不採用になったら、もう二度とその企業を受けることができないなんてことはまずありません。
仮に不採用になってしまったとしても、足りなかった分を補うことができれば、リベンジすることだって可能です。
いずれにしても、今のタイミングで始めることで、今の自分がコンサルティングファームに通用するかを知ることができるため、是非とも今から挑戦してみることをお勧めします。