投稿日:2021年9月27日
【コンサルティングファームは激務って本当?その真相に迫ります!】
はじめに
SAPエンジニアとしてシステム開発会社やSIerで働き、キャリアアップのためにコンサルティングファームへの転職を考えている方も多いと思いますが、なんだかんだ心配になってくるのが、コンサルティングファームは激務で大変そうだというところではないでしょうか。
ネットなどで情報を調べてみると、終電は当たり前で、時には徹夜をして業務をしなければならないという記載も多く、SAPコンサルタントに挑戦したいと思ってはいるものの、毎日終電まで働くことになるのだろうかと不安に感じるところも多いですよね。
そうなると、激務の中でもキャリアアップのために覚悟してコンサルティングファームへ転職するか、現職でもう少し頑張ってみるかを躊躇ってしまうこともあると思いますし、特に家庭を持っている方であれば、いくら収入が上がったとしても家族の理解を得ることができるか問題になってくると思います。
そこで今回の記事では、コンサルティングファームは本当に激務なのかどうかについて、その真相をお伝えしたいと思います。
もし、コンサルティングファームへ転職したいものの、ワークライフバランスが無くなることをネックに感じているのであれば、是非とも今回の記事を参考にして、転職すべきかどうかを考えていただければと思います。
コンサルティングファームへの転職は激務を覚悟するべき
まず結論を初めにお伝えしますと、企業やプロジェクトにもよりますが、基本的には他の業界と比較すると、激務であることが多いです。
なので、ワークライフバランスをとりたい、残業はできるだけ制限したいと思っている方は、コンサルティングファームへの転職を辞めておいたほうが良いでしょう。
それでもキャリアアップを実現したい方のみ、コンサルティングファームへの転職をお勧めします。
どれぐらい激務かと言うと、火が無いところに煙は立たないと言われるように、終電で帰ることもあれば、タクシーで帰宅することもありますし、場合によっては徹夜勤務になってしまうということだってあります。
数年前と比較すると、働き方改革が叫ばれていた背景もあり、とんでもない激務の環境で働くことは少なくはなっているものの、無くなったとは言えません。
なので、繰り返しになりますが、家族との時間を大切にしたい、自分の時間を確保したい等、残業はあまりしたくない気持ちが強いのであれば、コンサルティングファームで働くことは合わないので、今の会社に残るか、もしくは、コンサルティングファーム以外へ転職したほうが良いでしょう。
さて、ここまででコンサルティングファームで働くには激務を覚悟しなければならないということをお伝えしましたが、2つ重要なことをお伝えしておくと、激務になってしまうには正当な理由があることと、激務ではないのにパフォーマンスを発揮しているコンサルタントも一定いるということです。
全員がただがむしゃらに、馬車馬のように何も考えずに働いているという訳ではありません。
もっと言うと、コンサルティングファームで働くことにおいて、忙しいか忙しくないかだけを語るのは、厳しい言い方をしますが、SAPコンサルタントに向いていないと思います。
そうなると、この記事に辿り着いた皆さんがSAPコンサルタントに向いていないということになってしまいますが、そうではなく、コンサルティングファームを目指すのであれば、マインドを少し変えていきましょうということです。
つまり、忙しさだけを見てSAPコンサルタントになるかならないかを考えるのではなく、もっと本質的なところを見て決めるべきだということです。
その上で、SAPコンサルタントを目指していただきたいのです。
では、激務であるという事実を別の視点から見るとどう変わるのかをお伝えしたいと思います。
SAPコンサルタントのミッションは、結果にコミットすること
SAPコンサルタントとして働く上で重要な仕事は何かと言うと、お客様が感動するような提案をするのでも、お客様の課題の本質を捉えることでもありません。
結果にコミットするということが、コンサルタントに最も求められるのです。
いくら素晴らしい提案をしても、それにコミットできなければ、クライアントからは評価されません。
「出来る限り努力をしました!」と言っても、残念ながら結果が出なければ評価されません。結果さえ出せばプロセスは何だって良いと思っているクライアントも多いです。
SAPエンジニアとして働いているうちは、コミットすることをそこまで言われませんが、SAPコンサルタントになると、クライアントから高額のお金を頂いているため、必ず結果を出さないといけません。
なので、結果にコミットできていないのであれば、コミットするための対応策を考え抜かなければいけないですし、クライアントが求める期待値以上の成果を出すために日夜行動しなければなりません。
そうなってしまうと、必然的に稼働時間が増えて、激務な環境になってしまうのです。
結果を出せていないのに、残業はしたくありませんというのは許される環境ではないです。
激務になってしまっているプロジェクトも、ただ理由もなく忙しいのではなく、結果に何がなんでもコミットしようとした結果であることが多いのです。
忙しいか忙しくないかの議論の前に、何がなんでも結果にコミットしなければならないということを考えなければいけないのに、稼働時間ばかりに目が行く方は、SAPコンサルタントに向いていないということになるのです。
実は、意外とコンサルティングファームで活躍している方で、「激務だから辞めたい」と言う方はほとんどいません。
むしろ、自分の提案の精度が悪かったせいで激務になってしまったと反省しているぐらいです。
このようなマインドにならなければ、コンサルティングファームではやっていけないので、よく覚えておきましょう。
残業が多すぎると、SAPコンサルタントとしての評価が下がることがある
先ほどの話から想像できるかもしれませんが、企業によっては、残業ばかりしているSAPコンサルタントは評価が下がるということもあります。
特に外資系コンサルティングファームではこのような考えの企業も多いのですが、残業が多すぎるということは、提案の質が良くない、仕事のスピードが遅いなど思われてしまい、コンサルタントとしてのスキルが低いと見なされることがあります。
もちろん、案件やクライアントからの要望などによって、スキルは関係なしに激務になってしまうケースもありますが、基本的にはパフォーマンスが高い人ほど残業は少なく、意外と早く帰っています。
なので、コンサルティングファームで働いている人が全員激務だということではないですし、場合によっては激務だということはパフォーマンスを発揮できていないと思われてしまいます。
この観点からも「激務であること」に対しては、単に忙しい忙しくないかを議論するのではなく、どうすれば激務で無くなるのかを議論すべきだということが分かると思います。
まとめ
今回の記事では、コンサルティングファームは本当に激務なのかについてお伝えしました。
確かにコンサルティングファームは激務であることが多いです。
しかし、激務であることばかりに焦点を当てるのではなく、なぜ激務な状態になっているのか、どうすれば激務でなくなるのかを考えることのほうがSAPコンサルタントとしては重要なのです。
当然転職したばかりの頃は、うまくパフォーマンスが発揮できずに、想像以上に激務になってしまう可能性はあると思いますが、その状態が延々と続くかと言うとそうではありません。
高いパフォーマンスを発揮できるSAPコンサルタントになっていけば、状況は大きく改善されていく可能性がありますし、むしろ改善していくために努力をしないといけません。
今後コンサルティングファームへの転職を考えているのであれば、是非とも激務かどうかではなく、SAPコンサルタントとしての本質を捉えて判断することをお勧めします。