投稿日:2021年6月14日
【優秀なSAPコンサルタントでも不採用になってしまう意外な4つの理由とは?】
はじめに
中途採用は、基本的には即戦力採用であるために、これまでの経験やスキルを見て、採用するか否かのジャッジが行われます。
SAPコンサルタントの場合は、業界や業務に対する専門性の高さや、これまでに導入に携わったモジュール、案件規模、マネジメント経験などが選考において重視されます。
しかし、これら全てにおいて採用要件をクリアしている優秀なSAPコンサルタントでも、なぜか書類や面接で不採用が続いてしまうという事態に陥ってしまうことが少なくありません。
経験やスキルに関しては申し分ないのに、なぜそのようなことが起きてしまうのでしょうか。
今回の記事では、優秀なSAPコンサルタントでも不採用になってしまう意外な理由を、コンサルティングファームの面接官から聞いたエピソードをもとにお伝えしたいと思います。
不採用になってしまう意外な理由①:忙しすぎて面接日程の調整ができない
SAPコンサルタントとして活躍している方の多くは、業務における稼働が高く、転職活動する際もかなり忙しい中で時間を作って選考を進めなければいけないことがよくあります。
そのため、なかなか面接の日程調整を進めることができない状態が続いてしまうことがありますが、企業からはスケジュール調整ができない人だと思われてしまい、いくら経験やスキルがマッチしていたとしても、そういう人には仕事を任せられないということで不採用になってしまうことがあるので注意してください。
この理由で不採用になるのは、特に仕事に追われてしまっている若手のSAPコンサルタントに多く見受けられます。
現職の忙しさを理由に、21時以降のかなり遅い時間での面接を希望される方がいますが、遅くても20時開始までしか受け付けていないコンサルティングファームが多いので、業務調整をして面接に参加できるようにしなければなりません。
面接に参加できる時間を作れるかどうかは、業務調整力にも繋がるところなので、せっかく書類選考を通過したのに面接に行けず不採用になってしまうことは避けましょう。
不採用になってしまう意外な理由②:適性検査で基準値に達していない
コンサルティングファームでは、書類選考に通過したら適性検査を課されることが多いのですが、「適性検査の結果は合否にあまり関係ないだろう」と思い込んで全く対策をしていない人をよく見かけます。
しかし、適性検査で不採用になってしまう方は、非常に多いということを知っておいてください。
どれほど経験やスキルが素晴らしくても、適性検査で基準値に達しない場合は、それだけで不採用になってしまいます。
コンサルティングファームの選考において、適性検査は意外と重要視されているので、怠らずに対策する必要があります。
また、適性検査=SPIと思い込んで、SPIの対策をする方も多いのですが、コンサルティングファームの選考でSPIを課されることはほとんどありません。
GABやCABと呼ばれるSPIとは全く違う出題形式のものや、コンサルティングファーム独自の適性検査を課されることがあるので、適性検査の対策をする際には、受けるコンサルティングファームで、どのような適性検査が行われるのかをできる限り事前に調査しておきましょう。
不採用になってしまう意外な理由③:応募書類の誤字脱字が目立つ
コンサルティングファームに限らず、応募書類の誤字脱字が目立ってしまうと印象が悪くなってしまいますが、コンサルティングファームでは特に厳しく見られています。
実際にあるコンサルティングファームの面接官の話では、誤字脱字が2ヶ所以上あった場合は、よほど喉から手が出るほど欲しい人でない限りは書類の段階で落とすと明言しています。
その背景としては、SAPコンサルタントの業務内容にも通じるところがあり、誤字脱字が多い応募書類を出してしまうと、クライアントに対しても同じように誤字脱字ばかりの資料を提出してしまうのではないかと思われてしまいます。
資料の見直しをしない人だというレッテルを貼られてしまい、クライアント業務を任せるにはリスクがあると判断されて不採用になってしまうケースがありますので、SAPコンサルタントとしてコンサルティングファームへの転職を考えているのであれば、誤字脱字には細心の注意を払うようにしましょう。
不採用になってしまう意外な理由④:面接で専門用語を多用してしまう
SAPコンサルタントの面接なので、当然のことながら面接官もSAP導入の経験が豊富である場合がほとんどです。
そのため、面接官もSAP導入に対する専門知識を持っているだろうということで、専門用語を多用して話をしてしまう方がいますが、実はその話し方をしてしまうと不採用になるリスクがあるので注意しましょう。
こちらも実際にコンサルティングファームの面接官が話していたことですが、専門用語ばかり使って話す人の評価を下げる場合があると明言しています。
面接官もSAP導入の経験者であるとはいえ、SAPに関する全ての知識を網羅しているわけではありません。扱ったことがないモジュールもあれば、経験したことがない領域もあります。
したがって、面接官の専門外のことについて、専門用語を多用して話してしまうと、結局何ができる人なのかが全く伝わらない可能性が出てきてしまいます。
また、専門用語を多用してはいけない理由はそれだけではありません。
SAPコンサルタントとして対峙するクライアントは、必ずしもITリテラシーが高いとは言えません。そのため、SAPコンサルタントには、難しい話を分かりやすく伝えるスキルが必要となります。
SAPのことをあまり分かっていないクライアントに対して、モジュールに関するマニアックな話をしても響きませんよね。
面接ではそのようなスキルが備わっているかも見られていることがあり、専門用語を多用すると、クライアントに対しても同じく専門用語ばかりを使って話すのではないかと思われてしまいます。
面接では専門用語だけで話すのではなく、相手の理解度に合わせた話し方をするように意識しなければなりません。
まとめ
今回の記事では、優秀なSAPコンサルタントでも不採用になってしまう意外な理由として、次の4つのケースをご紹介させていただきました。
・忙しすぎて面接日程の調整ができない
・適性検査で基準値に達していない
・応募書類の誤字脱字が目立つ
・面接で専門用語を多用してしまう
SAPコンサルタントとして、いかに経験やスキルが魅力的であったとしても、これらに当てはまってしまうと不採用になってしまうリスクが発生してしまいます。
しかし、どれも事前準備を怠らなければ回避できることですので、時間を惜しまず、に念入りに準備をして、万全な状態で選考に進んでいきましょう。