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投稿日:2021年3月30日

【SAPエンジニアは、SAPコンサルタントとして総合型コンサルティングファームか専門型コンサルティングファームのどちらへ転職すべきか】

はじめに
 
SAPエンジニアとして活躍している方が、次のステップとしてコンサルティングファームへ転職し、SAPコンサルタントとして活躍したいと考えることも多いと思います。
 
しかし、SAPコンサルタントとして活躍できるコンサルティングファームと言っても、大手外資系コンサルティングファームからスタートアップベンチャーまで数多く存在し、どのコンサルティングファームへ転職すべきなのか迷ってしまう方も少なくないと思います。
 
そこで今回は、SAPコンサルタントとして転職するなら、総合型コンサルティングファームと専門型コンサルティングファームのどちらへ転職すべきなのかを、それぞれのコンサルティングファームの特徴と共に、お伝えさせていただきたいと思います。
 
なお、そもそもSAPエンジニアとSAPコンサルタントは何が違うのかについては、別の記事で詳しくお伝えしていますので、今回初めてコンサルティングファームへ転職を考えている方は、是非そちらも参考にしていただけますと幸いです。
(参考リンク:https://jobchange.free-sap-consultant.com/column/2021/03/22/229/
 
総合型コンサルティングファームと専門型コンサルティングファームの違い
 
総合型コンサルティングファームは、その名前の通り、多種多様なインダストリーに対して、サービスを提供しています。
金融、製造、小売など業界別のインダストリーもあれば、SCM、人事、会計など専門領域別のインダストリーもあります。
有名な総合型コンサルティングファームとしては、アクセンチュア、アビームコンサルティング、デロイトトーマツコンサルティング、PwCコンサルティングなどが挙げられます。
 
一方で、専門型コンサルティングファームは、総合型とは違って、特定領域に限定してサービスを提供しており、戦略・上流に強いクニエ、SAP BWに強いグランバレイ、SAP HRに強いオデッセイ、SAP BASISに強いBeeXなどが挙げられます。
 
したがって、総合型と専門型の大きな違いは、一言で言えば「扱っている領域の広さが違う」ということになりますが、これは文字通りなので当然と言えば当然です。
 
そこで、それ以外の違いについても、もう少し深掘っていきたいと思います。
 
SAP導入における案件規模の違い
 
専門型コンサルティングファームの中にも、例外はあるものの、基本的には総合型コンサルティングファームと専門型コンサルティングファームでは、SAP導入における案件規模に違いがあります。
 
総合型コンサルティングファームは、いわゆる「大手コンサルティングファーム」が多いために、SAPコンサルタントとして大型案件に参画できる機会が専門型コンサルティングファームと比べると多くなります。
 
総合型コンサルティングファームにおいて、SAPコンサルタントとして活躍するメリットは、難易度の高い世界にインパクトを与えるような大規模案件に参画できるため、そのぶんやりがいも大きくなるはずです。
 
デメリットとしては、案件規模が大きすぎるために、1年以上同じ案件から離れられない可能性があることです。
様々なSAP導入案件での経験を積みたいと考えている人にとっては、少し抵抗感があるかもしれません。
 
一方で、専門型コンサルティングファームにおいて、SAPコンサルタントとして活躍するメリットは、小回りが効くということです。
 
SAP導入案件の中でも比較的中規模のものを扱うことが多く、幅広く案件を経験することができます。
また、企業によっては、実装フェーズまで主体的に携わることができるので、技術志向が強い人にとって、魅力的に感じることができる場合もあります。
 
デメリットとしては、詳細については後述しますが、特定領域に特化しているために、経験のない新しいことに挑戦することが難しい可能性があります。
 
身に付けられるスキルの違い
 
総合型コンサルティングファームと専門型コンサルティングファームでは、配属先やアサイン先次第では、身に付けることができるスキルが違い、意思決定する上では非常に重要なポイントとなります。
 
まず先に、専門型コンサルティングファームについてですが、基本的には特定領域に特化しているため、自分の今までの経験を活かし、さらにスキルを高めていくことができます。
 
例えば、SAP FI/COが得意で、会計領域に強いコンサルティングファームへ転職した場合、基本的に入社後もSAP FI/COを扱う案件に携わることとなり、その専門性を高めることができます。
 
ただし、先ほどお伝えしたように、SAP SD/MMなど、別のことに挑戦したいと思っても、案件を扱っていないこともあるので注意が必要です。
なお、「SAP導入に強いコンサルティングファーム」であれば別のモジュールの経験はできますが、SAP以外の案件に挑戦したいと思っても難しい場合があります。
 
総合型コンサルティングファームについては、ある程度今までの経験を元に配属先やアサイン先が決まるものの、専門外の領域にアサインされる可能性もあります。
 
例えば、SAPエンジニアとして物流業界向けにSD/MMを経験してきた方が、同じSAP導入の案件であっても、FI/COを扱う可能性もありますし、全く違う業界の案件にアサインされることもあります。
 
さらに、場合によってはSAPを使わない案件まで経験できる可能性もあります。
 
したがって、自分の専門性を高めることに拘りたい人にとっては、やりたいこととのズレが生じてしまう可能性もあります。
 
しかし、それは一概にデメリットであるとは言えません。
 
別の領域を経験することによって、自身の持つ経験やスキルの幅が広がり、自分の得意とする領域に対しても、全く新しい提案ができるようになることもあります。
例えば、小売業界と金融業界を経験していれば、小売×金融の提案ができることがあるかもしれません。
 
実際に、ある総合型コンサルティングファームでは、提案の幅を広げるという目的から、未経験の領域にも敢えてアサインしているという話もあります。
 
SAPコンサルタントは総合型か専門型のどちらのコンサルティングファームに転職すべきか
 
以上のことを踏まえると、総合型、専門型それぞれにメリットとデメリットがあるので、どちらの方が良いと決めることは難しいのですが、専門領域以外の仕事をすることに抵抗感がある方や、今ある自分の専門性を高めていきたいと考えている方であれば、専門型コンサルティングファームへの転職をお勧めします。
 
専門型コンサルティングファームであれば、SAP導入の専門性をより高めていきつつも、様々なクライアントの案件を経験することができます。
 
一方で、大規模案件に挑戦したい、経験やスキルの幅を広げていきたいと考えている方や、一つの案件にじっくりと取り組んでいきたいと考えている方であれば、総合型コンサルティングファームへ転職したほうが良いでしょう。
 
したがって、どのコンサルティングファームへ転職するのかを考える前に、コンサルタントとして、どのような経験やスキルを身に付けていきたいのかを考え、そこから逆算してどこへ行くべきなのかを考えましょう。
 
まとめ
 
今回の記事では、総合型コンサルティングファームと専門型コンサルティングファームの違いとして、SAP導入における案件の規模感と、SAPコンサルタントとして身に付けられる経験やスキルの違いについてお伝えさせていただきました。
 
その違いを踏まえ、SAPエンジニアとして経験してきたことに対して、より専門性を高めていくのか、もしくは専門外の領域にも挑戦したいのかをじっくりと考え、最適な選択肢を見つけていきましょう。

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