投稿日:2021年9月6日
【SAPコンサルタント面接NG集!こんな回答をしている人は不採用になります!】
はじめに
どの職種においても、転職活動で大きく合否を左右するのが「面接」であることは言うまでもありません。
特に、コンサルティングファームの面接は難易度が高いことが知られており、対策なしで簡単に通過するものではありません。
基本的には、一次面接で現場のマネージャークラスが面接官となるケースが多いのですが、コンサルティングファームのマネージャーと言えば、コンサルタントとして高い実績を上げてきており、論理的思考力においても突出したものを持っています。
したがって、回答をごまかそうとしても見破られてしまいますし、少しでも回答の中に引っかかるところがあったら、それを見逃すこともありません。
小手先のテクニックだけで、コンサルティングファームの面接を突破することは厳しいでしょう。
一方で、小手先のテクニックに頼らずに、しっかりと面接対策をしてきたにも関わらず、コンサルティンファームの面接で不採用が続いてしまう方もいます。
いったい、どのような理由から不採用になってしまうのでしょうか。
そこで、今回の記事では、よくある面接NG事例をご紹介するとともに、不採用の理由は何か、採用となるためにはどう改善すべきかについてお伝えします。
これからSAPコンサルタントへの転職をお考えの方は、是非とも参考にしていただけますと幸いです。
面接NG事例①:抽象的な話ばかりする
コンサルティングファームの面接対策をしていると、想像以上に多くの方が、抽象的な表現を使って回答しますが、「結局何が言いたいのか分からない」と一蹴されてしまうので注意が必要です。
過去に実際にあったNG回答を紹介します。
質問:どのようなコンサルタントになりたいと考えていますか?
回答:誰にも負けない、唯一無二のSAPコンサルタントを目指したいと考えています。
この回答は、面接官からしたら突っ込みどころが満載ですし、何が言いたいのかが分かりません。
「誰にも負けない」というのは、そもそも何を基準として勝ち負けが決まるのか、それは定量的に測れるものなのか、定性的な場合はどう判断すれば良いのかなど、何も具体的になっていないですよね。
「唯一無二のSAPコンサルタント」も同様です。
唯一無二のSAPコンサルタントとは、そもそもどのような人のことを言うのか分からないですし、何をもって自分は唯一無二になれたと判断できるのかも分かりません。
このように、抽象的な表現を使った回答は何も分からないので、相当な突っ込みをされた挙句、顧客折衝やロジカルシンキングの経験が基準に達していないと判断され、不採用となってしまいます。
これ以外にも、次のような事例もありました。
質問:なぜSAPコンサルタントを目指そうと思ったのですか?
回答:システム開発だけでなく、クライアントの経営戦略に対しても提案していきたいと考えたためです。
一見悪くないように思えますが、「クライアントの経営戦略って例えば?」と十中八九突っ込まれるでしょう。やはりこれだけでは何が言いたいのか分かりません。
コンサルティングファームの面接では、漠然とした内容や、抽象的な回答は嫌われる可能性が高く、コンサルタント適性が無いとみなされてしまい、それだけで不採用になってしまうリスクが高いので、より具体的に、可能な限りは数字も使って伝えるのが良いでしょう。
面接NG事例②:できもしないのに話を盛る
コンサルティングファームを受ける若手の方に多い特徴ですが、コンサルティングファームを受けるからには自分は仕事ができる人だと思われなければいけない、難しいことができなければいけないと思い込んでしまい、自分の成果で無いものを自分の成果として話したり、成果を盛って話したりする方がいます。
しかし、それはすぐに回答を深堀する中で見抜かれてしまいます。
コンサルティングファームでは、完璧な人間を求めているわけではありません。
大手コンサルティングファームのパートナークラスであっても、出来ないことは数えきれほどありますし、コンサルタントとして出来ないことまで「出来ます」とクライアントへ提案するのは炎上してしまうリスクが高いので、やはりこのような方もあまりコンサルティングファームには歓迎されず、不採用になってしまいます。
過去に実際にあったNG回答を紹介します。
質問:マネジメント経験はありますか?
回答:(一つの機能の主担当を任され、新人の教育担当なだけにも関わらず)プロジェクトマネージャーを任されており、メンバーを管理していた経験があります
この回答だけを聞けば、メンバーマネジメント、プロジェクトマネジメントの経験があるということで面接官としては非常に興味を惹かれますよね。
そのため、「PMとして何を管理していたのですか?」「QCD管理はどうしていたのですか?」「何名のチームをマネジメントしていたのですか?」「プロジェクトの組織図を教えてもらえませんか?」などと聞きたくなりますよね。
しかし、実際には話を盛ってしまっているので、これらの質問に対して、相手が期待するような回答をすることができるはずもなく、「結局経験はないということですよね?」と言われて評価がかなり下がってしまいます。
これ以外にも、メンバーとして参画していたプロジェクトの成果を、あたかも自分が主体となって成果を上げたと言い換える方もいますが、これも深堀され、綻びが出てしまい、不採用になってしまうリスクが高くなります。
厳しい言い方ですが、等身大の自分で面接に臨んで内定が得られないのであれば、それは現段階ではコンサルティングファームで活躍できるレベルではないということになります。
それにも関わらず、自分を盛って、運よく内定を得ることができたとしても、入社後に期待されるパフォーマンスが発揮出来なくなり、企業を失望させてしまうことになり兼ねません。
内定を得るための対策はもちろん必要ですが、今の自分がコンサルティングファームで通用するのかという観点からも、等身大の自分で面接に臨むことをお勧めします。
面接NG事例③:相手の理解度を無視して専門用語で語る
コンサルティングファームの面接に出てくる方は、コンサルタントとして高い成果を上げている方であるために、専門領域においては深い知識と豊富な経験を兼ね備えています。
しかしながら、何でも知っているかというとそうではなく、先ほどもお伝えしましたが、むしろ知らないことのほうが多いと思ってもいいでしょう。
SAPコンサルタントであっても、SAPのことを隅から隅まで知っているという方はまずいないですよね。
それにも関わらず、面接において相手の理解度を無視して、専門用語を並べて話す人がよくいますが、相手の経験次第では何を言っているのか分からないという状態になってしまい、結局何も伝わらなかったということがよくあります。
例えば、あなたがAI技術の中でもディープラーニングに対する豊富な知識を持っていたとしても、面接官がAI領域の専門家でなければ、ディープラーニングの専門的な話ばかりしても理解が及びませんよね。
コンサルタントが対峙するクライアントは、全員が全員専門的なことを知っているわけではないですし、時にはITリテラシーがそれほど高くないこともあると思います。
したがって、コンサルタントには、「相手の理解度に合わせて提案する」スキルが必須であり、それができないようであればコンサルタントとしての素質が無いと見なされてしまい、不採用になってしまうのです。
面接で自分の専門領域について伝える際には、面接官は何でも知っているという前提で話さず、理解度に合わせるようにしましょう。
まとめ
今回の記事では、コンサルティングファームの面接でNGになりがちなケースを3つ紹介しました。
・抽象的な話ばかりする
・できもしないのに話を盛る
・相手の理解度を無視して専門用語で語る
これらは実際にコンサルティングファームの面接官から聞いた、不採用になった実例です。
面接対策をする際には、これらも意識して回答するようにしましょう。